Qua Tab PX は15,000円前後で手に入る安価なタブレットです。AUショップで販売していましたが、すでに取り扱いを終了。現在はAmazonで購入できます。
防水仕様であることから、お風呂で動画を見たり、電子書籍を読んだりといった利用を考えている方が多いのではないでしょうか。私もその目的で二年ほど前にQua Tab PXを購入しました。
この記事はQua Tab PXをWiFi運用で二年ほど使用してのレビューです。
【追記】Qua Tab PXをお風呂で快適に使うために
この記事でQua Tab PXはお風呂で快適に使えないと書きました。記事を公開後、コメント欄で「アンチグレアフィルムで改善される」との情報をいただきましたので、購入して試してみました。
購入した商品はこちらです。
購入時に貼ってあるフィルムではシャワーの飛沫がかかると連打状態になったり、操作不可能になっていました。ところが、こちらの商品を張り付けたあとではそんな事はありません。
濡れた指でタップしても問題なく操作できるようになり、画面に多少の水が付着したままでも正確に指にだけ反応するようになりました。
フィルムの交換でここまで変わるかという感じです。Qua Tab PXをお風呂で使う方にはとてもオススメできます。
良い買い物をしました。コメントを頂いた方、情報ありがとうございました。
この記事のこれより下は購入時に貼ってあるフィルムでの使用感になります。
お風呂で快適に使えない
お風呂に持ち込んでも、水に濡れても壊れないので安心感があります。しかし、お風呂での使用は快適とは言えません。
指が濡れていると反応しない
指が濡れていると画面にタッチしても反応しません。そのため、指を拭くためにお風呂にタオルを持ち込む必要があります。よく拭かないと画面に水が付着してしまい、後から勝手にスクロールしたりします。
湯気に反応して勝手に動く
水だけでなく、湯気に反応して何も操作していないのに動画が巻き戻ったり、電子書籍を読んでいると次のページに進んだりします。ひどいときには湯気の反応で連打状態になりこちらの操作を受け付けません。
気を付ければ使えないことはない
湯気に気を付ければ、動画を見るなどあまり画面に触れない用途での使用には耐えます。ただ、お風呂ですから、どんなに気を付けていても気づくと画面が濡れていることがしばしばあります。
とくに、電子書籍など画面に触れる頻度が多いアプリの使用はストレスがたまります。指先をタオルでよく拭いたつもりでも拭ききれない事が多いです。
それでも、濡れても壊れない安心感は大きいです。私は湯船につかっている間は紙の本を読んでいたのですが、紙がよれてしまうのが嫌でした。電子書籍ならその心配はいりませんから、難はあってもお風呂に持ち込んで使っています。
タブレット入門機としてオススメ
防水タブレットとしてよりも、入門機としての購入をオススメします。何と言っても価格が安いですから、この機種で生活の中にタブレットが必要か試してみるのが良いでしょう。
ただし、後述しますがゲームが目的の人やスピーカーやカメラの性能を重視する人には入門機としてもオススメできません。
それ以外の方は不満無く使い続けられると思います。
オススメできる点
通常のアプリの利用に問題なし
通常のアプリの利用であれば、速度で問題を感じる事はほぼありません。「高性能なタブレットならもっと速いのかな?」と思う事はあっても、「使い物にならない」と感じる事はありません。
バッテリーは良好
バッテリーの持ちは非常に良いです。利用頻度や設定に左右されますが、私の環境ではフル充電すると二日から三日はもちます。
オススメできない点
ゲームには不向き
ゲームなどスペックを要するアプリではカクつきます。
「ぷちぐる」というゲームがありました。同じユニットをタップすると消えて、上から新しいユニットが降ってくるゲームです。iPhoneでは消えた次の瞬間には新しいユニットが降り終わるのに対して、Qua Tab PXでは降り終わるまでにラグがありました。時間が重要なゲームなのに。
Androidを7にバージョンアップすると多少は改善されます。それでもiPhoneでの動作と比較すると厳しいものがあります。
スピーカーとカメラは良くない
スピーカーの音は悪いです。AMラジオ・・・とは言えないまでも、これで音楽を聴こうとは思いません。Youtubeにあるような普通の動画なら視聴に問題ありません。
カメラはおまけ程度のものです。特にズームするとひどい画質になります。私はこのタブレットでメルカリを利用しています。しかし、商品出品の際にこのカメラでは撮影しません。
アクセサリー
保護フィルム
保護フィルムは購入時に貼ってあるもので大丈夫です。二年間ずっと購入時のままで使用していますが全然問題ありません。追加で購入する必要性は感じません。
ケースカバー
三つ折りのケースカバーがあるととても便利です。
動画を見るときなど自分の手で固定するのは意外と疲れます。三つ折りのケースカバーなら手が自由になり、一度慣れると手放せません。
また、防水と言っても濡れると良い気持ちはしないので、シャワーを浴びるときに飛沫から保護するのにも役立ちます。
充電器
AUの充電器を持っていなかったので、下記の充電器を購入して使っています。充電が空の状態からおよそ三時間で満タンになります。
運用してみて困ったこと
二年間Qua Tab PXを使ってみて困ったことを備忘録代わりに残しておきます。
バッテリーの消費が激しく
Androidを7にバージョンアップするとバッテリーの消費が激しくなりました。原因はセルスタンバイ問題です。
セルスタンバイ問題とは、通話回線に接続するため(存在しない)基地局の検索を行うことで、バッテリーを消費してしまう現象のことです。詳しくは下記の記事をご覧ください。
機内モードにしてWiFiのみオンにすることで改善しました。
ストレージの容量が足りない
ストレージの容量は16GBです。アプリをインストールしていくと、すぐ足りなくなります。画像などを削除しても追い付かず、一時はインストールしたいアプリがあっても出来ない状態に。
SDカードを別途購入して、画像やアプリをSDカードに移動させることで解決しました。SDカードは以下のものを使っています。
アプリのSDカードへの移動方法
- 「設定」を開きアプリをタップ
- SDカードに移動したいアプリをタップ
- 「ストレージ」の変更をタップ
- 「SDカード」を選択
- 「移動」をタップ
WiFiに接続できない
購入当初、WiFiを認識せず困りました。
Qua Tab PXの問題かAndroidの問題か切り分けできていませんが、ルーターの無線LAN設定にある「使用チャネル」を変更することで解決しました。現在の設定は「10」で認識しています。
その他の Qua Tab シリーズとの比較
現在AUで取り扱っているQua TabシリーズにはQZ8とQZ10があります。どちらも防水仕様です。QZ10はテレビに対応しています。
3機種のスペックを表にまとめました。
PX | QZ8 | QZ10 | |
実売価格 | 15,000円 | 24,500円 | 33,800円 |
ディスプレイ | 8.0インチ | 8.0インチ | 10.1インチ |
サイズ | 124x211x7.8mm | 126x214x8.3mm | 259x168x8.6mm |
質量 | 310g | 325g | 503g |
CPU | MSM8952(15GHz x 4, 1.2GHz x 4) | MSM8937(1.4GHz x4, 1.1GHz x4) | MSM8953(2.0GHz x 8) |
ストレージ | 16GB | 32GB | 32GB |
RAM | 2GB | 3GB | 3GB |
連続待受時間 | 800時間 | 1000時間 | 1310時間 |
Android | 7 | 7.1 | 7.1 |
カメラ | 500万画素 | 1300万画素 | 1300万画素 |
備考 | テレビ対応 |
QZ8はPXの上位互換という感じ。約10,000円の価格差分の価値があるかは用途次第でしょうか。この価格だとQua Tabシリーズ以外の機種も候補になるでしょう。
QZ10は外に持ち出すサイズ・重量ではありません。310gのPXでも片手で長時間持つと腕が疲れるので、503gのQZ10をPXと同じように使うのは無理があります。
Qua Tab PX のまとめ
Qua Tab PXはタブレット入門機としてオススメです。
ちょっと大げさですが、タブレットはあなたの可能性を広げてくれます。スマホからブログの編集をしようとは思いませんが、タブレットなら修正やちょっとした文の追加くらいならできます。この文もQua Tab PXでベッドの中から入力しています。
お風呂で快適に使用できないのは残念でしたが、濡れても壊れないので、結局お風呂に持ち込んで使っています。購入してから約二年、価格を鑑みると満足しています。落とすなどして壊れるか、よほどのことがない限りは今後もQua Tab PXを使い続けるでしょう。
コメント
私も以前この機種を使用しており風呂使用時の誤タップに悩まされていましたが
アンチグレアフィルムを貼ることで大幅に改善されました
もし試す機会があればご検討ください
貴重な情報ありがとうございます。
フィルムで変わるんですね。知りませんでした。
機会があればぜひ試してみたいと思います。